嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線

嵯峨野観光線(さがのかんこうせん)は、京都府京都市右京区のトロッコ嵯峨駅から京都府亀岡市のトロッコ亀岡駅までを結ぶ嵯峨野観光鉄道の鉄道路線である。日本初の観光専用鉄道である。

本項において、「新線」は現在の嵯峨野線、「旧線」は当線を指す。共用区間など特に区別の必要がない場合は「山陰本線」と表記する。

開業に至る経緯

1989年(平成元年)3月にJR西日本山陰本線嵯峨駅 - 馬堀駅間が電化準備及び複線化のため新線に切り替えられ、1899年(明治32年)開業の旧線は廃線となった[1]。一方、JR西日本社内には経営基盤確立を目的とした線区別経営改善推進チームが1987年(昭和62年)11月に設立されており、山陰本線については旧線を活用した活性化が検討されていた[2]。旧線は車窓景観が良かったことから、京都の新しい観光資源として復活の要望が京都府を中心に強く[3]、JR西日本社内で検討の結果、事業化に取り組むことが決定、1989年(平成元年)11月にJR西日本社内に嵯峨野線プロジェクトチームが発足し、運転再開に向けた準備が始まった[2]。運営母体となる嵯峨野観光鉄道がJR西日本の100 %子会社として[4]1990年(平成2年)11月に設立され[5]、同月末に鉄道事業免許が交付されている[6]。開業日が翌1991年(平成3年)4月に設定されたが、廃止以来使用されていなかった線路を短期間で整備するため、社員全員でレールや枕木の交換、草刈りなどの作業が行われた[3]。

年表 1899年(明治32年)8月15日:京都鉄道によって嵯峨駅(現:嵯峨嵐山駅) - 園部駅間が開業[1] 1907年(明治40年)8月1日:鉄道国有法により国有化[1] 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定、京都駅 - 園部駅間が京都線となる。 1912年(明治45年)3月1日:京都駅 - 出雲今市駅間全通とともに京都線全線、阪鶴線綾部駅 - 福知山駅間、播但線福知山駅 - 香住駅間を山陰本線に編入。 1922年(大正11年)4月3日:保津川橋梁上で列車転覆事故発生[1] 1935年(昭和10年)7月20日:馬堀駅開業[1] 1936年(昭和11年)4月15日:保津峡駅開業[1] 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR西日本に承継[1] 1989年(平成元年) 3月5日:山陰本線嵯峨駅 - 馬堀駅間を複線で電化対応の新線に切り替え、旧線の列車運行廃止[1] 9月18日:JR西日本運輸部に嵯峨野線プロジェクトチーム発足[2] 1990年(平成2年) 11月2日:鉄道事業免許申請[6] 11月14日:嵯峨野観光鉄道株式会社設立[5] 11月30日:鉄道事業免許交付[6] 1991年(平成3年)4月27日:山陰本線旧線を嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線としてトロッコ嵯峨駅 - トロッコ亀岡駅間が開業、トロッコ列車運転開始[1] 1992年(平成4年)4月24日:トロッコ亀岡駅の新駅舎が完成[7]、トロッコ保津峡駅で酒呑童子のパフォーマンス開始[1] 1996年(平成8年)3月16日:全列車トロッコ嵯峨駅乗り入れ開始[1] 1997年(平成9年)4月27日:トロッコ嵯峨駅の新駅舎が完成[1] 1998年(平成10年)7月19日:SK300形「ザ・リッチ」が増備される[1]。 2013年(平成25年) 9月16日:未明からの大雨と台風18号により、倒木や線路への土砂の流入が見つかり18日まで全区間で運休。19日より運行再開。トロッコ保津峡駅は接続する吊橋が破損したため営業休止継続[8]。 2013年4月 - 2014年3月:年間利用者数が初の100万人超えとなる[9]。年間利用客数が100万人を超える拡大傾向は、翌2014年度にも引き継がれて、前年のそれを上回った[10]。 2014年(平成26年)6月27日:吊橋が復旧しトロッコ保津峡駅の営業再開[11]。 2015年(平成27年) 2月28日:ストーブ列車の試乗会開催、翌3月1日から試験運行開始[12]。 12月10日:ストーブ列車の本格運行開始[13]。 2019年(令和元年):沿線のトンネル8ヶ所、橋梁33ヶ所は「嵯峨野観光鉄道の構造物群」は土木学会選奨土木遺産に選ばれる[14][15]。 2020年(令和2年)4月8日:近隣府県における新型コロナウイルス感染症拡大防止のための「緊急事態宣言」の発出に鑑みて、同年6月12日までの間、トロッコ列車を全面運休[16][注釈 1]。 なお、2020年度は、それまであったインバウンド需要の激減や国内往来の自粛が響いて、年間利用者数が前年度比6割減の46万人に落ち込んだ[17]。^ a b c d e f g h i j k l m 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「歴史04p17」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません ^ a b c 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「RP544p68」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません ^ a b 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「sankei2」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「Terada2003p72」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません ^ a b 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「Information」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません ^ a b c 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「RP544p69」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません ^ “嵯峨野観光鉄道のトロッコ亀岡駅 ログハウス風駅舎が完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年4月28日)  ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「JRW20130918」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません ^ “「嵯峨野トロッコ列車 年間ご利用者数100万人達成日 記念セレモニー」の開催について”. JR西日本 (2014年3月19日). 2021年10月14日閲覧。 ^ 「【鉄道ファン必見】外国人観光客の〝ドル箱〟ツアーになった京都・トロッコ列車 USJから流入…2年連続100万人突破の秘訣」『産経ニュース』産経新聞社、2015年1月13日。2021年10月14日閲覧。 ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「KyotoNP20140627」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「sankei20150228」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「rain」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません ^ “土木遺産(関西エリア)嵯峨野観光鉄道の構造物群”. heritage.jsce-kansai.net. 2022年6月9日閲覧。 ^ “土木学会 令和元年度選奨土木遺産 嵯峨野観光鉄道の構造物群”. www.jsce.or.jp. 2022年6月9日閲覧。 ^ 「嵯峨野トロッコ列車、2カ月ぶりに再開」『朝日新聞(京都版)』朝日新聞社、2020年6月14日。2021年10月14日閲覧。 ^ 「コロナで苦境のトロッコ列車が見出した希望とは 「今は第二の草創期」 ~レールをたどって 嵯峨野トロッコ30年(下)~」『京都新聞』京都新聞社、2021年4月29日。2021年10月14日閲覧。


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