ヴィルンガ国立公園
ヴィルンガ国立公園(ヴィルンガこくりつこうえん、英語: Virunga National Park、フランス語: Parc National des Virung)は、コンゴ民主共和国の北東部の北キヴ州、ルワンダやウガンダの国境近くにある多様な動物相を誇る国立公園である。1925年創設のコンゴ民主共和国で最古の国立公園である。多様な動物相の中でも、特にマウンテンゴリラとカバの生息地として研究対象にもなっていたのだが、隣国ルワンダの内戦で発生した難民の大量流入などで環境が悪化し、混乱のなかで多数のカバやゴリラが殺された。さらに違法な木炭売買がゴリラの虐殺に拍車をかけており、2008年には公園のレンジャーによってマウンテンゴリラが虐殺される事件が発覚した。
1925年に当時ベルギー領コンゴの一部だったこの地で、マウンテンゴリラの生息地の保護を目的として、ヴィルンガ火山群の一部が国立公園に指定された。その後範囲を拡張していき、現在の国立公園になった。なお、ベルギーの植民地時代には「アルバート国立公園」といった。
1990年代以降は、国内外の政変から国立公園が存在する北キヴ州全域が、複数の反政府武装勢力の支配下になっており、レンジャーの派遣も武装勢力の一つである人民防衛国民会議(CNDP)の了解の下で行なわれるなど、公園の管理が難しい状況におかれている[1]。
2014年4月15日、ベルギー人であるエマニュエル・ドゥ・メロード所長が、州都のゴマからリュマンガボにある自然保護協会へ移動中に襲撃を受け重傷となった[2]。メロード所長は2014年5月22日にヴィルンガ国立公園での職務に復帰している。
^ コンゴのマウンテンゴリラ生息数、内戦にもかかわらず増加(AFP.BB.News.2009年01月28日) ^ “コンゴ国立公園所長が胸撃たれ重傷、待ち伏せ攻撃か”. AFPBBNews (フランス通信社). (2014年4月16日)2014年4月17日閲覧。
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