フローレス (ペテン県)
フローレス(Flores)は、グアテマラ北部ペテン県の県都。ペテン県中央部のペテン・イツァ湖に浮かぶフローレス島、および湖の南岸のサンタ・エレナから構成される。両者は陸橋によって結ばれている。
フローレス島にはかつてイツァ族のマヤ王国の首都であるタヤサル(ノフペテン)があった。
1525年、ホンジュラス遠征中のエルナン・コルテスの一行がタヤサルを通過し、カネク王に歓迎された[1]。16世紀にスペイン人はユカタン半島と高地マヤを征服したが、ペテン地方までは手が届かず、イツァ族は独立を保ち続けた。
17世紀になると宣教師が何回か布教を試みたが、成功しなかった[2]。ユカタン総督のマルティン・デ・ウルスアは1697年3月13日にタヤサルを軍事的に征服した[3]。
島はレメディオスと名づけられ、プレシディオ(要塞)が築かれた。スペインからの独立後、1831年に市制を敷くときに、殺された自由主義政治家シリロ・フローレスを記念してレメディオスからフローレスに改名された[4]。
^ 八杉(1990), p. 14-16. ^ 八杉(1990), p. 12-17. ^ 八杉(1990), p. 18. ^ Schwartz(1990), p. 37.
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