'ワット・ベンチャマボーピット・ドゥシットワナーラーム=ラーチャウォーラウィハーン(Thai: วัดเบญจมบพิตรดุสิตวนารามราชวรวิหาร Wat Benchamabophit Dusitwanaram)は、タイのバンコクにある仏教寺院。通称ワット・ベンチャマボピット。別名大理石寺院。ベンチャとは、サンスクリット語起源の「5」のことであり、ボピットは僧侶から王もしくはそれに近い高貴な王族に対し使われる「貴方(きみ)」である。これらからわかるとおり、ラーマ5世所縁の寺院である。
ラーマ3世の治世下の1826年当時タイの朝貢国であったラオスのアヌウォンが反旗を翻した際に書かれた記録ワット・レーム วัดแหลม あるいはワット・サーイ・トーン วัดไทรทอง と言う名前で登場する。もともとは小さいお堂だったようで、サーイ・トーンとは、寺を目指す際の目印となった樹木の名称である。時代は下ってラーマ4世(モンクット王)の時代に勅命でワット・ベンチャマボーピットという現在の名前に近い名前が下賜された。1899年、ラーマ5世の命によりスワーン・ドゥシット宮殿を造成するのに際して現在の本堂が建立された。
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