قناع توت عنخ آمون
( ツタンカーメンのマスク )ツタンカーメンのマスクとは、古代エジプト第18王朝のファラオ、ツタンカーメン(在位紀元前1332年-1323年)の黄金のマスクである。1925年に、ハワード・カーターによって王家の谷の墳墓KV62で発見されたもので、現在は、カイロのエジプト考古学博物館に収蔵されている。このマスクは、世界でもっともよく知られた芸術作品の一つである。
マスクはエジプト神話の来世の神であるオシリスに似た顔を持ち、高さ54センチメートル、重量10キログラム超、または、321.5トロイオンスで、半貴石で飾られている。マスクの両肩部分には、『死者の書』にある古代の呪文が神聖象形文字で刻印されている。マスクは、下方に伸びた重量2.5キログラムのあごひげが脱落し、博物館の作業員が応急で接着した後、2015年に修理しなければならなかった。
エジプト学者ニコラス・リーヴスによれば、このマスクは、「ツタンカーメン王墓における精髄であるのみならず、おそらく古代エジプトそれ自体において、もっともよく知られた工芸品である」。2001年以来の研究では、マスクは元々は、女王ネフェルネフェルウアトンのために制作されたものと考えられる。彼女の王号(アンクケペルウレー、Ankhkheperure)が、マスクの内側部分にある、部分的に消去されたカルトゥーシュのなかに見いだされた。
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