Frauenkirche (Dresden)

( 聖母教会 (ドレスデン) )

聖母教会(せいぼきょうかい、ドイツ語: Dresdner Frauenkirche)は、ドイツ東南部ザクセン州のドレスデンにある福音主義キリスト教会である。ドイツ福音主義教会を構成するザクセン福音ルター派州教会に属している。

教会の建物は第二次世界大戦中のドレスデン爆撃を乗り切ったものの、完全に焼損し、爆撃の翌日に崩壊した。しばらく放置されていたが、1985年に「かつての敵同士の和解を象徴する建築物」として再建が決定する。外部の復元は2004年に、屋内は2005年に完了し、教会は2005年10月30日からプロテスタントの感謝祭である10月31日の宗教改革記念日にかけて行われた祝賀式典により再び聖別された。

月に一度、ベルリンのセント・ジョージ英国国教会の牧師による晩祷が英語で執り行われる。

 聖母教会と市場 (ベルナルド・ベッロット画)

聖母教会は、ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世がローマ・カトリック教会信徒だったにもかかわらず、福音主義教会(ルター派)の大聖堂として建築された。

最初のバロック様式の教会は1726年から1743年にかけてドレスデン市の大工長ゲオルク・ベーア(ドイツ語版)の設計で建築された[1]が、彼は最高傑作の完成を見ることなくこの世を去った。ベーアは教会の祭壇、講壇、洗礼盤を全信徒の真正面に配置する独創的な設計をし、それによりルター派福音主義教会典礼の新しい精神を捉えた。

1736年、高名なオルガン製作者ゴットフリート・ジルバーマンが3段の手鍵盤と43のストップを備えるオルガンを製作した。オルガンは11月25日に奉納され、12月1日にヨハン・ゼバスティアン・バッハが独奏会を行った。

 聖母教会(1880年)

教会は、高さが91.23m(再建後は91.24m)で、縦方向が50.02m、横方向が41.96mある。外観で最も特色があるのが型破りなドームで、底部の直径が26.15m、上部は約10mで、「石の釣鐘(die Steinerne Glocke)」と呼ばれた。

ミケランジェロのサン・ピエトロ大聖堂のそれに匹敵する技術的快挙である聖母教会の1,200トンの砂岩製のドームは、内部の支柱を伴わずに屹立していた。当初疑問視されていたにもかかわらず、このドームはきわめて安定していることを証明した。1760年にドームは七年戦争中フリードリヒ大王率いるプロイセン軍によって発射された100発以上の砲弾に被弾したことが確認された。砲弾を跳ね返し、教会は危機を切り抜けたのである。

完成した教会はドレスデンの町に特色あるシルエットを与え、(カナレットと同名であることで知られる甥の)ベルナルド・ベッロットによる有名な絵と、ノルウェーの画家ヨハン・クリスチャン・ダールの「月光のドレスデン」によってそれは捉えられた。

1849年には、教会は5月蜂起として知られる革命の争乱の中心となった。聖母教会はバリケードによって取り囲まれ、すでに逃げられない反乱分子が、教会内で一網打尽になり逮捕されるまで戦いは続いた。

200年以上もの間、ベルの形をしたドームは古都ドレスデン地平線を見下ろし、そびえ立っていた。

この教会の被葬者にはハインリヒ・シュッツとこの教会を設計したゲオルク・ベーアが含まれている。

^ “デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2018年5月20日閲覧。
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