平遥古城(へいようこじょう、中国語ではPingyao Gucheng)は中国山西省晋中市平遥県の古い城郭都市。省都の太原から南へ100キロの地点にある。1997年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録。中国の5A級観光地(2015年認定)。
平遥の文廟にある大成殿。孔子を祀る
春秋時代には晋に、戦国時代には趙に属した。秦は平陶県を、前漢は京陵県・中都県を設置された。北魏により前漢が設置された平陶県が現在の平遥県の県域に移され、その後平遥県と改称された。
清代末期、平遥には大きな票号(近代以前の金融機関)が二十数家あり、中国全土の票号の半分以上が集まる金融の中心地であった。これらの票号は各地に支店を置いて金融業を営んだが、なかでも19世紀初頭の道光年間に設立され「匯通天下」として19世紀後半に名をはせた中国最大の票号「日昇昌」は有名である。しかしこれらの票号は辛亥革命で清が倒れると債権を回収できず没落していった。これらの票号の建物は現在でも残り観光地となっている。
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