Lama glama ( リャマ )

リャマ、ラマ、ジャマ(羊駝、駱馬、西: Llama、学名: Lama glama)は、鯨偶蹄目ラクダ科の動物である。別名アメリカラクダ。体高約1.2m、体重70-140kg。南アメリカのアンデス地方に多く住む。姿はラクダと似ているが、背中にコブはなく、むしろ凹んで見える平らな背で、全身が毛で覆われている。白い毛のものと茶色の毛のもの、白と茶色がまだらになったものがいる。足から頭までの体長は1m程度。頭から尻までの長さは2m程度。まつげが長く目がパッチリしている。性格はおとなしく、人に慣れやすい。

ボリビアやペルーの山岳地方では古くから家畜として多く飼われており、荷物の運搬用に用いられたり、毛や皮を衣類に用いたりしている。肉を食べることもあるが、儀式などの特別な時以外はあまり食べられてはいない。

日本でも、動物園などで飼育されている事例がある(那須どうぶつ王国、上野動物園、マザー牧場など)。

寒冷で小雨なアンデスでは木材があまり無いため、リャマの糞が貴重な燃料として使われている。近年、都市部においては用いられることが少なくなったが、田舎では現在もリャマの糞で煮炊きをしている人々がいる。

非常に近縁の動物として、アルパカ・ビクーニャ・グアナコがいる。このうち、グアナコを家畜化したのがリャマだと考えられている。これらの動物よりもリャマの方が圧倒的に飼育数が多い。