Pic du Midi de Bigorre
( ピク・デュ・ミディ )ピク・デュ・ミディ(Pic du Midi de Bigorre, "ピク・デュ・ミディ・ド・ビゴール"=ビゴールの南の山)はピレネー山脈にあるフランス・オート=ピレネー県の山である。海抜2,877 mである。天文台があることで知られる。
天文台の建設は1878年に始まり、8 mドームは1908年に完成して反射望遠鏡赤道儀が収められた。1946年にMr. Gentilliによって60cm反射望遠鏡が設置され、1958年には分光計が設置された。106cmの望遠鏡は1963年にNASAによって設置され、この望遠鏡はアポロ計画の準備のために月の地形の詳細の撮影に用いられた。1980年には、さらに口径の大きい口径2 mのフランス最大の望遠鏡、ベルナール・リヨ望遠鏡がシーイングを考慮して風による渦流を避ける為、山頂から28 m横にずれた位置に設置された。コロナグラフは太陽のコロナを観測する為に用いられる。1982年から60 cm望遠鏡は「T60」と呼ばれるアマチュア観測家の団体による寄付によって運用されている。
ピク・デュ・ミディ天文台は北緯42°56′、西経 0°8′に位置し、ほぼグリニッジ子午線上に位置する。
現在使用されている望遠鏡
55 cm 望遠鏡 Robley ドーム 60 cm 望遠鏡 T60 ドーム。アマチュア観測家の団体「T60」が運用 106 cm 望遠鏡、通称 Gentilli ドーム。太陽系の観測に貢献 2 m 望遠鏡、通称 Bernard Lyot 望遠鏡。新世代型の分光器を搭載 コロナグラフ HACO-CLIMSO。コロナの観測に使用 bezel Jean Rösch。太陽表面の観測に使用その他
Charvin ドーム 光電式クロノメータを格納。太陽観測に使用 Baillaud ドーム 2000年に博物館として改装。クロノグラフの1/1模型を展示。天文台
山頂の天文台(遠景)
天文台全景。遠方に連なる山脈が一望できる
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