アスキャ
1875年の噴火時の雨による降灰の範囲。1875年3月29日から同30日までの二日間の時間発展の様子[1]。
アスキャは、1875年3月29日に大噴火を起こすまでほとんどその存在を知られていなかった。この噴火により、アイスランド島の東部のフィヨルドには大規模な降灰があり、家畜が死ぬ、農業が行えなくなるといった被害を多く出した。この噴火による火山灰(テフラ)はノルウェーやスウェーデンにまで到達した。これによりアイスランドからの大規模な移住が起こることになった。
これよりは規模が小さいが、約11,000年前の完新世にも比較的大規模な噴火があり、それによるテフラがスウェーデンの南西部、アイルランド北部、ノルウェー北部で見つかっている。
現時点で観測されているアスキャの最後の噴火は1961年である。
アスキャの外側のカルデラは有史以前の噴火によるものであり、その内側の面積は約 50km² である。このカルデラの内側にもカルデラが見つかっている。カルデラの底の標高はおよそ 1,100m である。
^ Vidsk. Selks Forh. 1877; L. Fehrt Irrb. Inst.
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