Transfăgărășan
( トランスファガラシャン )the Road to the Clouds
トランスファガラシャン(ルーマニア語: Transfăgărășan)はルーマニアの国道(DN7C)で、同国の舗装道の中で最高標高点(2034m)を通る道路である。この通称はトランシルヴァニア山脈の中でも最も高いファガラシュ山脈を越えることにちなんでおり、トランシルヴァニア地方のシビウとワラキア地方のピテシュティとを南北に結んでいる。
チャウシェスク政権下において、1968年のチェコ事件(プラハの春に対するソ連の軍事介入)への対応策として1970年から1974年にかけて敷設された。チャウシェスクはソ連との距離を置く独自路線を取っており、同様の軍事介入があった際にトランシルバニア山脈北側への迅速な軍事行動を可能にする必要性に駆られたのである。したがってこの道路は軍による戦略道路として敷設され莫大な資金が投入された。山脈北側では6520トンのダイナマイトが使われたほか、敷設中の事故で約40名の兵士が命を落とした。このためこの道路は「チャウシェスクの愚行」として挙げられている。
写真提供者:
Horia Varlan from Bucharest, Romania - CC BY 2.0
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