コリャーク人

コリャーク人(コリャークじん。もしくはコリヤーク人、コリャク人。露: коряки 英: Koryak, Koriak)は、ロシア連邦極東のカムチャツカ地方の先住民族で、ベーリング海沿岸地帯からアナディリ川流域南部およびチギリ村を南限とするカムチャツカ半島極北部にかけて居住している。体つきや生活習慣などが極めて似ているチュクチ人と同系であるほか、カムチャツカ半島のイテリメン人とはやや遠い類縁関係にある。

コリャーク人は西にエヴェン人、東にケレク人、北にチュクチ人、南はカムチャツカ半島の最狭部でアレウト人領域に隣接している。

コリャーク人はおおまかに2つの集団がある。沿岸に生活する集団は定住して漁業を営んでいるため、「村人」を意味する Nemelan(またはNymylan)と呼ばれ、トナカイ遊牧を営む内陸のコリャーク人は、放浪がちの「トナカイ長者」を意味するChauchen(またはChauchven)と呼ばれる。

コリャーク語及びその近縁語イテリメン語は、言語学的にチュクチ語に非常に近く、チュクチ・カムチャツカ語族をなす。