エンジェル・オブ・ザ・ノース(英: Angel of the North)は、イギリス・イングランド北部のタインアンドウィア州ゲーツヘッドにある彫刻作品、パブリック・アート。彫刻家のアントニー・ゴームリーに委嘱して製作された。
「北の天使」という題名が示すとおり鋼鉄製の天使をモチーフとした彫刻で全高20 m。両翼の長さ54 mは、よく比較される旅客機のボーイング757よりも大きい。その両翼は地面に対して垂直ではなく前方に3.5度傾けてあり、作者であるゴームリーは「抱擁される感じ」を創り出すためと述べている。タインサイドの丘に立ち、A1高速道路とA167(英語)を走る車や、東海岸本線の列車の窓から見上げるなど、毎年、推計3300万人が目にするといい、その想像を超える大きさと風景に占める存在感は、多くの人に美的な衝撃を与えたいという企画の意図を実現したと言える。
ゴームリーの作品の多くがそうであるように、この像も彫刻家自身の体から取った実物大の模型に基づいて作られた。独特のさび色は素材の耐候性鋼に由来し、目立つ色ではあるが周囲の景色の中で浮きすぎることはない。ゴームリーはこの色に触発され、作品名を考えた当初は〈北の鉄の天使〉(The Iron Angel of the North)という案があった。
胴部にも翼にも何本もの肋材を縦に配して、像が受ける風圧を基礎部に流し、最大100km/時の風にも倒れない設計である。有機的に走る肋材の曲線は、直線的な翼とコントラストを描く。
像はこの地域の自治体ゲーツヘッド・カウンシル(英語)が企画し、製作を委嘱されたゴームリーは当初、あまり乗り気ではなかったという。ところが、立地を下見したところ – かつての炭鉱地帯で現在は国定景観地区に指定された、タインアンドウィア低地の表情豊かな地形が気に入り受諾した。
総重量200 t の彫刻は、ハートルプール鉄工所(Hartlepool Steel Fabrications)が素材を整えて組み上...続きを読む
エンジェル・オブ・ザ・ノース(英: Angel of the North)は、イギリス・イングランド北部のタインアンドウィア州ゲーツヘッドにある彫刻作品、パブリック・アート。彫刻家のアントニー・ゴームリーに委嘱して製作された。
「北の天使」という題名が示すとおり鋼鉄製の天使をモチーフとした彫刻で全高20 m。両翼の長さ54 mは、よく比較される旅客機のボーイング757よりも大きい。その両翼は地面に対して垂直ではなく前方に3.5度傾けてあり、作者であるゴームリーは「抱擁される感じ」を創り出すためと述べている。タインサイドの丘に立ち、A1高速道路とA167(英語)を走る車や、東海岸本線の列車の窓から見上げるなど、毎年、推計3300万人が目にするといい、その想像を超える大きさと風景に占める存在感は、多くの人に美的な衝撃を与えたいという企画の意図を実現したと言える。
ゴームリーの作品の多くがそうであるように、この像も彫刻家自身の体から取った実物大の模型に基づいて作られた。独特のさび色は素材の耐候性鋼に由来し、目立つ色ではあるが周囲の景色の中で浮きすぎることはない。ゴームリーはこの色に触発され、作品名を考えた当初は〈北の鉄の天使〉(The Iron Angel of the North)という案があった。
胴部にも翼にも何本もの肋材を縦に配して、像が受ける風圧を基礎部に流し、最大100km/時の風にも倒れない設計である。有機的に走る肋材の曲線は、直線的な翼とコントラストを描く。
像はこの地域の自治体ゲーツヘッド・カウンシル(英語)が企画し、製作を委嘱されたゴームリーは当初、あまり乗り気ではなかったという。ところが、立地を下見したところ – かつての炭鉱地帯で現在は国定景観地区に指定された、タインアンドウィア低地の表情豊かな地形が気に入り受諾した。
総重量200 t の彫刻は、ハートルプール鉄工所(Hartlepool Steel Fabrications)が素材を整えて組み上げた。1998年2月14日に天使像は夜を徹して運搬され、翌朝、設置場所に立った。設計と建造の時期には反対運動に遭いながら、現在ではパブリックアートのひとつの典型として、エンジェル・オブ・ザ・ノースはゲーツヘッドから広くイングランド北東部の象徴と見なされるに至った。
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